斎藤公子先生に会ってきました!
斎藤公子先生に会ってきました【東京】実践女子大学・特別講義
ももの木だよりにちらっと書かれていた「斎藤公子先生の講義があります」。
「へえ〜、一度斎藤公子さんに会ってみたい!」と思った人たちで、2007年12月8日(土)に、東京の実践女子大学に行ってきました。
とてもおもしろかったので、自分たちの中にとどめておくのはもったいないと思い、簡単に報告書を作ってみました。読んでくだされば、うれしいです。(園児の親 4名より)
けいちゃん(ももの木保育園・園長)に、大学に連絡をとってもらって、何とかたどりついたのは、坂の上の大学。最新の斎藤先生の著書「生物の進化に学ぶ 乳幼児期の子育て」は読んでいることが前提とのことなので、買ってはいたけどまだ読んでいなかったその本を前日の夜に大急ぎで出してきました。今までになく、読みやすく具体的な内容に、あっという間に読みおえました。
160名の生徒に、私たちと同じ一般参加者が160名とのこと。大きな講堂に、のいちご保育園の石川園長の姿も見つけ、ちょっとほっとしました。
講義の前に行ったトイレで、「先生、10年ぶりです」という、感激の声に驚いて振り返ると、斎藤公子さんご本人が!思ったよりも小柄で、上品な老婦人という感じでした。
実践女子大学は生活科学部の中に、保育科を創設して3年。今年から幼稚園教諭の資格も取れるようになるとの事。それを記念しての特別講義だそうです。1:30から、大学側の挨拶として、担当の先生のここにいたるいくつかの出会いと熱い思いが語られました。
それに続いての、斎藤公子さんの講義は、87歳という年齢を感じさせない、しっかりした口調でした。戦後すぐの保育士として働きだした時の経験から始まりました。
そして健常児がどれほど成長できるのかという例として、さくら・さくらんぼ保育園の卒園式の様子と絵を映像で見ました。蝶や波のリズムをする子のしなやかさに驚きつつも、絵はこの前の描画展でも、これと同レベルのものはあったよね、と自画自賛。
そして、「トスカの微笑」という約1時間の映画を見ました。10年前にオランダからやってきたトスカちゃんは、当時2歳で、笑うことも泣くこともなく、鼻から栄養をとっていて、ほとんど植物人間といえるような状態でした。
しかし、金魚やどんぐりなどのリズムを何人かで(この中に永谷郁夫さんや永谷涼子さんも登場)話しかけながらしていくうちに、笑顔が見え、足の親指が少しずつ動き出していきました。トスカちゃんの愛らしい微笑みが見られた時、みんながドキドキしたことだろうと思います。
リズムをはじめて2年たっても首が座らない状況に、やはり歯を使わなければ、次のステップに行かないと、医者に行って鼻からの管を抜き、口から食べ物を摂取するようにしたとのこと。その後のトスカちゃんの変化はめざましいようですが、こういう判断の的確さが斎藤保育を作り上げたのだろうと思わされました。
講義は予定どおり終わり、次は着替えて、体育館でのリズム。
300名をこえる人たちで、広い体育館も一杯です。
ピアノは“のいちご共同保育所”の石川園長でした。
斎藤先生がマイクで指導します。
「さあ、手の先までしっかり伸ばしてね」
「私に見えないところにいこうったって、だめよ」
なんて言いながら、ユーモアたっぷりで、みんなの笑いも引き出しています。
全部で32人の組が九チーム。金魚は3チームずつでしたが、どんぐりやハイハイは1チームずつです。そのたびに斎藤先生は「どーん、ぐーり、こーろ、こーろ」と声を張り上げています。
また学生さんなど、初めての人には、全国の保育園から来た保育士の人たちが走り寄って介助をしてくださいました。 (私は3人の方に助けられての“金魚”、なんともぜいたくな経験をしました)
リズムも予定どおりの時間で終了し(斎藤先生ってマイペースっていうイメージがありましたが、きちんと時間どおりに終わって、ちょっとびっくり)、会場を大学内のカフェテリアに移して、懇親会が始まりました。
70名の会場に 110名が入っているとのこと。早めに会場にはいった私たちは、のいちご共同保育所の石川園長にくっついて、ちゃっかりと斎藤先生のすぐ近くに座り、先に記念写真も撮らせていただきました。(後列右が「斎藤公子」先生です)
食べることが一段落すると、北から順番に保育園ごとに自己紹介が始まりました。北海道から10名ほどで来られていた方たちは飛行機の都合で、懇親会には出られませんでしたが、東北からも、関東からも。
この前、ももの木保育園のリズム講座にも来られていた山梨の“長生保育園”からはなんと全職員17名と保護者5名とのこと。保護者だけの参加で、とにかく「生の」斎藤先生に会ってみたかったという私たちも温かく拍手されました。
京都の“みつばち保育園”というところは、「いろいろいっぱいがんばって、何とか認可をとったら、入園希望者が殺到して、定員を60名から80名に増やしたのに、まだ入園させてあげられない人たちがいっぱいいて、申し訳なくって」という夢のようなお話でした。
沖縄からはいくつかの園が来ていましたが、総勢40名とのこと。「とにかくこの斎藤保育を継続するために,後継者をたてなくてはと思い,次男を連れてきました」という園長もいましたし、今日来られなかった保育士にぜひ斎藤先生に見てもらいたいと言われましてと、鞄一杯に、カラーで絵の書かれたクリスマスのブーツをもって来られた方もありました。
どこの園かは忘れましたが、園長がある保育士の方を紹介して「この人は本当に熱心で、親御さんに子どもの描いた絵を見せながら、一生懸命に斎藤保育を語るんですよ」と言っておられました。
各地の保育士の皆さんの、保育にかける情熱に、胸打たれる時間でした。
こんなにいい経験ができるのなら、もっとみんなを誘えば良かったと後悔しています。
次に斎藤先生にお会いできる機会があったら、是非みんなで行きましょう。
現在のページは
【ももの木保育園 Top > 斎藤公子の保育論 > 斎藤公子先生に会ってきました!】です。