オランダの新聞「斎藤リトミックが生んだ小さな奇跡」
斎藤リトミックが生んだ小さな奇跡
オランダの新聞にて


■(日本語訳)斎藤リトミックが生んだ小さな奇跡
Angelはまだ一歳に満たない。
医者からは植物人間状態を予告された。
出産時の脳内出血により脳は大きな損傷を受ける。
しかし母Marionによると斎藤リトミックは奇跡を起こした。
Dordrecht - 脳損傷のある赤ん坊と子ども、そしてその親たちは昨日Dordrechtで日本の斎藤リトミックにワークショップという形で触れた。
このセラピーの意味は子供たちをリラックスさせて発達させることにある。
反応は好評。
「Angelは医者の回数を重ねた診断で本当にストレスを受けた鶏のようになりました。」
母Marionはそう語る間、娘Angelは母親の胸にゆったりと抱かれる。
「でも私たちが動かしたり揺らしたりすると途端に全てが変わりました。
このセラピーには驚かされます。」
14人の子供は昨日親と共にBlije Gaardeにて床のマットの上になり、日本の永谷夫妻が斎藤リトミックの基礎を教える。
夫人が柔らかい音でピアノを弾く間、永谷氏はマットの上で横になり、親が子供たちにどうやったら良いかを具体的にやってみせる。
私たちには意味不明の言語を通訳が訳す。
他の四人が親を手助けする。
なぜなら最終的には親がその子供たちを”治療”しなければいけないからだ。
最初はとても単純に見える。
子供を自分の胸に抱えよく見つめ、ゆっくりと音楽に合わせて前後に揺らす。
ほとんどの子はこの動きにすぐに合わせるわけではない。
筋肉がつっぱっている。
が、「続けるものは勝つ(注・オランダの言い回し)」、これはここにも当てはまる。
時間が経ち、親がしっかり続けていけば子供の小さな腕や足の緊張は取れてくる。
これはリトミック的な動きやリラックスさせる運動を介して脳幹が刺激され、脳がより活動的になる、という考え方を背景にしている。
またこの教えは、体のセンサーは筋肉が柔らかく揺さぶられることで刺激を受け、ある脳の機能は損傷部分の機能を代行していくことができるという理論とつながっている。
これらすべてが実現できる一番大事なことはリラックスすることである。
永谷夫妻はワークショップの間いくつかのステップを踏んでいく。
前後の揺さぶりの後、親は自分で子供の背骨を揺さぶっていく。
次に子供を足の上に乗せ膝を曲げたり伸ばしたりしながら手を子供のお腹の上に置き、さする。
「誰がこれを長くやっているか良くわかります。」
と、Nanning Pesman、Tosca 8歳の父は言う。
「良く練習した手はスムーズに動きます。」
たくさんの親はこのリトミックの仕方を知らないし、この代替療法のことはほとんど知らない。
「何か参考になる事をつかめればと思って。
そしてRobinに何かがしてやれその発達を促してやれたらと思いました。」と、Reneeの言葉。
Robinは左脳と右脳の間に大きな黒い穴があるため28万6千の接続を失っている。
が、Reneeが言うには
「迂回経路が出来ていて接続が出来つつあります。
発達を促していくことならなんでもやっていきます。
斎藤リトミックはとても有望な感じがします。」
10歳のBowardは2年半、集会とワークショップに参加している。
父のBobは、これにとても賛同している。
「それまで足は固定されていなければならず、私の膝の上に乗せることはできませんでした。
板のように後ろに反り上げてしまうからです。
ありがたい事にその緊張はこのセラピーのお陰で除かれ、痙攣(けいれん)の多くは消えました。」
その他、Bowardの体が変形せずに育っていることにBobは驚きを示している。
この日本のセラピーは、Nanning Pesman と Leonie Overgaag のおかげでオランダにその一歩を下した。
彼らはこのセラピーを学ぶため、ずっと以前に娘 Tosca を連れて日本へ向かった。
Leonie は「Tosca はオランダの医者から見離され、そのままだったら何もできない子だったでしょう。
でも今はいろんな動きができ自分で食べられます。」と言う。
結果が良好だったので両親はオランダで斎藤リトミックを紹介することにした。
「私たちはありがたいことに Tosca と一緒にこういった経験をすることができました。
でも誰にでも出来るという訳ではありません。」
日本から毎年このワークショップのために人材が来る。
Angel の母親は Tosca の両親がこのセラピーをオランダに紹介してくれたことを喜んでいる。
Angel は誕生時に脳内出血があり医者はその将来に希望は持てないと診断。
嚥下や吸引もできないため、食事は人工的に摂取し、口と喉には管を通して一定間隔をおいて吸引しなければならない。
「でも斎藤リトミックで Angel は以前よりずいぶんリラックスできるようになりました。
それまではいつも突っ張った状態で手は固く握られていました。
今は手は開き、リトミックの間、目の揺れが前に比べてずいぶん減りました。
この斎藤リトミックのおかげでずいぶん違う子になりました。」
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